運慶・大日如来(友心アネックス)
運慶大日如来の友心アネックス・半蔵門ミュージアムでの公開
半蔵門ミュージアム・友心アネックス(地下一階ギャラリー)
運慶作大日如来坐像
<所在地>
東京都千代田区一番町25
真澄寺別院友心院B館ギャラリー・半蔵門ミュージアム
<アクセス>友心アネックス・半蔵門ミュージアム地図
Yushin Annex (ゆうしん) 半蔵門ミュージアム
一番町アネックスギャラリー
東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅
半蔵門(運慶)ミュージアム・友心アネックス Yushin Annex・催し展示公開予定等
運慶作大日如来坐像
- 半蔵門ミュージアムの公開予定
友心アネックス・半蔵門運慶ミュージアム展示の一般公開は今秋を予定
(随時・アナウンス予定)
信徒の参拝日程と予約申し込み
日程は「友心アネックス・大日如来様参拝日程表」または、信徒サイト行事予定をご覧下さい。
5月4日より(要予約)真如苑予約サイト
1か月前から予約が可能ですが、閉館日もあるので注意。
信徒は、友心院本館地下の下足ロッカー等を使用し、友心アネックス地下より入場します。
一般公開・拝観・見仏
運慶大日如来の一般公開・拝観・見仏の開始は、今秋を予定。
友心アネックス・半蔵門運慶ミュージアム(博物館)の内容
燈檠山真澄寺別院友心院B館・仏像仏教美術博物館・展示
- 運慶大日如来の友心アネックス・半蔵門ミュージアムでの公開
- 半蔵門(運慶)ミュージアム・友心アネックス Yushin Annex・催し展示公開予定等
- 信徒の参拝日程と予約申し込み
- 一般公開・拝観・見仏
- 友心アネックス・半蔵門運慶ミュージアム(博物館)の内容
- 燈檠山真澄寺別院友心院
- 運慶大日如来坐像概要(半蔵門運慶ミュージアム)
- 大日如来入仏開眼法要
- 真如苑友心院の運慶作大日如来坐像
- 金剛界胎蔵界不二の尊像
- 醍醐寺出身の名僧、俊乗房重源
- 運慶の仏像彫刻・仏教美術
- 大日如来と真如苑教義との関係
- 大日如来と本尊涅槃尊像との関係
- 本尊(三輪身)さまは大日如来さまの化身
- 密教仏身観・三輪身
- 本尊・釈迦牟尼如来像の光背・化仏
- 重要文化財
- マスコミ報道について
- 真如苑の仏像
- 真如苑の本尊・釈迦牟尼如来(涅槃像)
- 伊藤真乗作大日如来像
- 涅槃像謹刻経緯と作品説明
- このページの目次
- 真如苑Q&A
燈檠山真澄寺別院友心院
友心院落慶〈2012.10.13〉
燈檠山真澄寺別院「友心院」(ゆうしんいん)が落慶しました。
友心院ご宝前の三輪身様
前日、12日(金)には地鎮鎮壇(じちんちんだん)の儀が行われ、内陣安置の本尊久遠常住釈迦牟尼如来、および十一面観世音菩薩、大聖不動明王の須弥壇(しゅみだん)の下に、鎮瓶(ちんびょう)、四橛(しけつ)が修められ、五穀が供養されました。
地上8階、地下2階のこの友心院は近隣信徒の依所として活用するだけでなく、広く社会に資するプログラムが検討されていきます。
運慶大日如来坐像概要(半蔵門運慶ミュージアム)
美術品から信仰対象の仏像へと伊藤真聰大僧正によって入仏開眼が行われました。
伊藤真聰大僧正開眼の大日如来
友心アネックス半蔵門ミュージアム
大日如来入仏開眼法要
2015年3月5日午前11時より、真如苑総本部・第一精舎において、大日如来入仏開眼法要が苑主・伊藤真聰御導師により奉修されました。
この日は72年前の1943年(昭和18年)、開祖が真言宗醍醐寺にて「金胎両部伝法灌頂」を法畢した日にあたり、法縁深い入仏開眼法要となりました。
「この度、入仏開眼を迎えた大日如来は運慶作と目され、2008年3月に真如苑の所蔵となりました。その後、調査、研究のため東京国立博物館へ寄託、その間に一般公開も行われ、2009年7月には、重要文化財の指定を受けました。
本日よりは仏様としてお祀りし、今後オープン予定の都内の依処、友心アネックス「Yushin(ゆうしん) Annex」(東京都千代田区)にご移送・ご安置し、多くの一般の方々にもご参拝いただけるよう準備を進めていきます。」
(半蔵門ギャラリー)
真如苑友心院の運慶作大日如来坐像
以下、「親苑時報」763号より転載
- 真如密の人仏開眼
時に世尊・大日如来は、一切虚空にあまねき。真如の智、無辺なる菩提を現証す (『金剛頂経』より)
涅槃尊像と大日如来
3月5日、開祖・真如教主様ご謹刻の久遠常住釈迦牟尼如来を本尊に祀る聖地親苑の発祥第一精舎ご内陣にて、鎌倉時代初期、建久四(1193)年に大仏師運慶が制作したと目される大日如来(重文)の開眼供養をいたします。
本「如来像」は教苑の所蔵となってから約七年間、東京国立博物館に寄託、現存が数少ない運慶仏ゆえ、文化庁を始め、中世日本の仏教美術研究に貢献してまいりました。
この期間に判明したことを幾つかお話したいと思います。
金剛界胎蔵界不二の尊像
次頁に大日如来像X線写真を載せました。この像の内部には底部から頭部まで、木製の五輪塔が立てられています。
その中ほど、像の心臓にあたるところに舎利の入った小型の五輪塔(水晶製)と心月輪(水晶珠)が鎮まっています。
これは仏の命、たましいなのです。さらに像は耳鼻の孔が空いており、「生きた」人間が覚った即身成仏の理に通じているのかもしれません。
運慶大日如来像内写真
そこから文化庁が胎内を撮影した五輪画像によると、木製塔上部の 五輪、
すなわち、地(口四角)水(○円) 火(△三角) 風(半月) 空(宝珠)が、
それぞれ彩色されているとわかりました。
胎蔵界の根本経典、大日経(その注釈である大日経疏)にのっとった配色と思われます。
外形は智拳印(ちけんいん)を結ぶ金剛界大日如来、内部は五輪の胎蔵界大日如来、やはり金剛界胎蔵界不二として刻まれた尊像なのでしょう。
五輪塔とは、法界すなわち「宇宙」を象徴します。
あの如来は物理的には大きさ60センチ強の像でありますが、広大な宇宙そのものが刻み出されているのです。
醍醐寺出身の名僧、俊乗房重源
同じ頃(1185年)、この尊像のように「五色五輪塔」が入れられた仏様があります。奈良・東大寺の大仏です。
当時「南都焼き討ち」の争乱で大仏殿は野ざらしになり、平家物語に「御顔は焼け落ちて大地にあり、御身は鎔合て山の如し」と記される状況でした。そこで立ち上がったのは醍醐寺出身の名僧、俊乗房重源です(運慶の作とみなされる肖像彫刻が遺っています)。各地を行脚、人々の真心を「多数作善」で衆めて、再びの大仏鋳造にと導きます。
開眼直前に重源は大仏胎内に五色五輪塔を納めています。(「重源の舎利信仰と三角五輪塔の起源」内藤栄 2007に拠る。)
この塔は重源縁りの醍醐寺座主・勝賢が上醍醐で百日間も祈念供養した舎利を込めたものです。つまり鎌倉期の大仏復興は、単に奈良時代の開眼の再現でなく、よりフレッシュな真言密教によって成された、といえます。
それは勝賢や重源、開眼の筆をとった後白河法皇方も、その時代の開眼に、最高の法供を捧げたいという証しではないかと推測されます。
なお、往時の醍醐寺三宝院本尊こそまさに五色五輪塔だったのです(如意輪観音の三昧耶形として。焼失)。
ですから真言醍醐法流に特徴的な五色五輪塔が納入された運慶作大日如来を、双親様が真言密教を涅槃原理と神通霊妙により昇華立創した。真如密で聖地荘厳の折に開眼させていただくことは、歴史的な意味がありましょう。
この大日如来はかつて栃本県足利市にあった樺畸寺浄土庭園の御堂に祀られていました。「阿弥陀即大日」顕密融合の荘厳理念が窺われ、真如開祖大涅槃尊像の光背化仏が金胎大日如来と阿弥陀如来であることに呼応しています。
運慶作大日如来にはこの他にも驚くべき事実があるのですが、友心院にお移しした機会にでもふれたいと思います。
運慶の仏像彫刻・仏教美術
関連する運慶作の仏像彫刻
奈良県 円成寺 大日如来坐像(国宝)
静岡県 願成就院 阿弥陀如来坐像、不動明王及び二童子立像、毘沙門天立像(国宝)
神奈川県 浄楽寺 阿弥陀三尊像、不動明王立像、毘沙門天立像(重要文化財)
大日如来と真如苑教義との関係
- 運慶大日如来の入仏開眼法要
開眼供養の日は、3月5日。この日は、伊藤真乗(真如教主)が、1943年、真言宗醍醐寺において金胎両部の伝法灌頂を相承された記念の日です。真言宗では大日如来は大宇宙の真理と考えられています。教主様が修められた金胎両部伝法灌頂も、「僧侶として、大日如来につながる正統な法流血脈を証すもの」(『解説 真如苑の教学』より)とされています。ですから、真如苑が大日如来の開眼を行う日が、3月5日であるのは本当にふさわしいといえるのです。
大日如来と本尊涅槃尊像との関係
真乗作大日如来
本尊(三輪身)さまは大日如来さまの化身
真如苑は、大般涅槃経を經典とし、釋迦牟尼如来を本尊とする密教教団です。人間そのもののお釈迦様ではなく、如来のお釈迦様(つまり、大日如来、阿弥陀如来などの世界の仏さま)を本尊としています。つまり、三輪身さま(釋迦牟尼如来さま、十一面観音さま、不動明王さま)を大日如来さまの化身・一体の仏様と考えています。
密教仏身観・三輪身
- 三輪身
三輪身(さんりんじん)とは、密教における如来・菩薩・明王を、その性質に従って三種類の仏身観に分類したものである。
自性輪身(じしょうりんしん)、正法輪身(しょうぼうりんしん)、教令輪身(きょうりょうりんしん)の三身観をいう。
輪とは、全体(輪 Cakra)を形成するための要素という意味で、また煩悩を摧破する輪宝のことである。
- 曼荼羅界での自性・正法・教令
金剛界曼荼羅の自性は、中央・大日如来、東方・阿閦如来、南方・宝生如来、西方・阿弥陀如来、北方・不空成就如来によって分担されているが、これらの五如来は、それぞれが真理の当体(自性)に他ならないので、自性輪身(仏・如来)という。
この真理は、衆生を教化救済するために菩薩が化現し正法を説く。これを正法輪身(菩薩)という。
さらにその済度を徹底するために強剛難化の衆生を忿怒(ふんぬ)相をもって折伏する役割が教令輪身(明王)である。
本尊・釈迦牟尼如来像の光背・化仏
- 光背
光背化仏
涅槃尊像の光背仏 大日如来と阿弥陀如来
- 化仏(けぶつ)
仏像マメ知識 より転載
◆仏像マメ知識 .......化仏(けぶつ)
観音像の宝冠に小さな仏像が付いている事がよく有ります。これは化仏と言われます。化仏の本来の意味は、「化身(けしん)、応身(おうじん)、応化身(おうげしん)、変化身(へんげしん)」等といわれる事ですが、如来が衆生を救う為に姿を変えて現れたものです。
化仏をつけた観音菩薩が如来の応化身(おうげしん)であるなら、観音そのものが「化仏」という事になりますが、実際の像では、応化身である事の象徴として、本地如来の小さな像を宝冠につけていて、その小さな像の事を化仏と呼んでいます。この場合の化仏は立像の場合と座像の場合と二通りがあります。→2)
また、光背に数多くの如来をつけている場合がありますが、これれも化仏と呼ばれます。これらは一つ一つが如来の分身とされ、いろいろな異なる働きを象徴しているとされています。→1)
また、頭部に如来だけで無く菩薩やその他の頭部が付いている場合があります。これらも化仏といわれます。如来が、色々な姿に変化したもので、やはり多くの働きを象徴しています。→3) ...微妙な違いでわかりにくいですが
1)化仏そのものが如来の分身、応身。
2)如来の応化身である事の印し、象徴(→本地仏)
3)如来のいろいろな変化身(如来以外の像)がついて、その働きを象徴するもの。
密教の像では、さらに多くの働きを象徴して多面多臂多眼の像が多く作られています。
応身 (おうじん):サンスクリット語で「ニルマーナ」といわれ、「応現した身体」という意味で、「化身」(けしん)と同じ意味、応化身、変化身、ともいわれる。
言葉の意味は同じですが、細かく区別され使い分ける場合もあります。
重要文化財
重要文化財(じゅうようぶんかざい)は、日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち、歴史上・芸術上の価値の高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した文化財を指す。重文(じゅうぶん)と略称されることが多い。文化庁による英語表記はImportant Cultural Properties。
wikipediaより
マスコミ報道について
- 入手時
真如苑の仏像
真如苑の本尊・釈迦牟尼如来(涅槃像)
伊藤真乗作大日如来像
真乗作金剛界大日如来
真乗作胎蔵界大日如来
涅槃像謹刻経緯と作品説明
涅槃像と多くの仏像が展示されたミラノでの展覧会の模様。
(「伊藤真乗の目と手」展ミラノより)
- 真如苑の本尊・釈迦牟尼如来(涅槃像)
- 久遠常住釈迦牟尼如来(くおんしょうちゅうしゃかむににょらい)
- 真如教主 伊藤真乗(いとうしんじょう)
- 阿闍梨・大僧正
- 開教・布教
- 宗教交流
- 大般涅槃経と伊藤真乗の思想
- よろこびの境涯を得る
- 生きとし生けるものに、仏性がある
- 心に仏を刻む
- 他に心を向けていく
- 在家の仏教徒・純陀が捧げたもの
- 真如苑開祖と涅槃像
- 真如教主・伊藤真乗 年譜
- 涅槃像と大日如来の関係
- 涅槃像謹刻経緯と作品説明
- 真如苑Q&A
このページの目次
- 運慶大日如来の友心アネックス・半蔵門ミュージアムでの公開
- 半蔵門(運慶)ミュージアム・友心アネックス Yushin Annex・催し展示公開予定等
- 信徒の参拝日程と予約申し込み
- 一般公開・拝観・見仏
- 友心アネックス・半蔵門運慶ミュージアム(博物館)の内容
- 燈檠山真澄寺別院友心院
- 運慶大日如来坐像概要(半蔵門運慶ミュージアム)
- 大日如来入仏開眼法要
- 真如苑友心院の運慶作大日如来坐像
- 金剛界胎蔵界不二の尊像
- 醍醐寺出身の名僧、俊乗房重源
- 運慶の仏像彫刻・仏教美術
- 大日如来と真如苑教義との関係
- 大日如来と本尊涅槃尊像との関係
- 本尊(三輪身)さまは大日如来さまの化身
- 密教仏身観・三輪身
- 本尊・釈迦牟尼如来像の光背・化仏
- 重要文化財
- マスコミ報道について
- 真如苑の仏像
- 真如苑の本尊・釈迦牟尼如来(涅槃像)
- 伊藤真乗作大日如来像
- 涅槃像謹刻経緯と作品説明
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- 真如苑Q&A
真如苑Q&A
もっとくわしく知るには
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- 最終更新:2015-05-02 20:40:03