純陀品解説

純陀品(じゅんだぼん)最後の供養

純陀品は最後の供養を捧げた在家の青年・純陀(純陀尊師)を主人公として説かれています。

複合見出し

品毎の複合見出しは、単体見出し「純陀品」を合成・複合化したもので、機関誌「歓喜世界」シリーズの「涅槃経解説・最後のみ教え【南本】・伊藤真乗」の見出しを軸にして構成します。

見出し構成

最後のみ教え」を構成基幹として、
並びとして現代語訳(現代語完訳・大般涅槃経)に●印を、
昭和新纂(昭和新纂・国訳大蔵経)の注の(漢字番号)を、
新国訳(新国訳大蔵経・大般涅槃経)の[科段の行番号]を
それぞれ付記しています。

純陀品本文 和漢(電子ブック)WEB大蔵経 英中

本文は以下の「トロント大学図書館の電子図書」と「国会図書館ライブラリー」のリンクでご覧になれます。

WEB大蔵経 英文 中文

Nirvana Sutra:Appreciation of the "Mahayana Mahaparinirvana Sutra"

目次


純陀品(最後の供養) 目次






純陀品より  (涅槃経解説・最後のみおしえ【南本】・伊藤真乗)

◎ブッダと鍛冶屋チュンダとの問答
この品は優婆塞純陀が釈尊に供養せることを明かす
常住の五果を施し此の土の雑集に対す───純陀品二

1.まことの供養

●施食の果報
(一)純陀の献供を明かす
 ┬─供を献ず─┬─請を挙げ
●チュンダの供養の品を受ける                    [2-1]
(二)釈尊純陀の供養を受け給うことを明かす
││      ├─供を受ける                   [2-2]

2.二種の施しとその果報について

●チュンダの意見具申
(三)三施について純陀難問す
││      ├─難 ず                     [2-3]
(四)仏純陀の難問に答え給う文
││      └─答える                     [2-4]

3.供養のよろこび

(五)如来の住世を講ずる文
│├─住を請う─┬─請に因って                   [2-5]
(六)騰請の文をあぐ
││      ├─請を騰げる                   [2-6]
(七)これより請を遮す
││      ├─請を遮る                    [2-7]

4.佛陀は最勝の尊

●ブッダの身体は何か
(八)純陀重請の文
││      └─重ねて請う                   [2-8]
●チュンダの礼賛
●文殊と同格のチュンダ
(九)これより傍論の文。文殊と純陀と如来の有為無為を論ず
│├─傍ら論ず─┬─傍ら論ず─┬─文殊の訶勧            [2-9]
││      │      ├─純陀の訶勧─┬─雙べて説観を訶る [2-10]
││      │      │       └─雙べて説観を勧める[2-11]

5.教を枉げぬ純陀の不動心

◎文殊菩薩に対するチュンダの熱弁
●文殊への意見具申
(十)文殊師利純陀を賛ず
││      │      └─文殊の称美            [2-12]
││      └─宗を復す─┬─宗を復して供を勧める       [2-13]
(十一)如来の印賛及悦可の文
││             ├─如来の印讃            [2-14]
││             ├─悦可を明かす           [2-15]
││             └─讃発を明かす           [2-16]
(十二)文殊最後の供養を奉献すべきを説く
│└─供を催す─┬─供を催す                    [2-17]

6.佛陀の大慈しみは永遠に変らず

◎チュンダに対するブッダの説法
●人々の悲しみ
(十三)釈尊有為法の無常を説く
│       ├─住を請う                    [2-18]
(十四)純陀領解の文
│       ├─領解す                     [2-19]
(十五)純陀辨供の文
│       └─供を辨える                   [2-20]



<参考>

純陀品は在家の青年・純陀を主人公として説かれています。「在家」とは出家に対し、社会で生活しながら仏道を求めるありかたを示す言葉です。
お釈迦さまのご入滅にあたり、最後の供養を捧げようとかけつけた純陀は、仏弟子のなかでも智慧第一とされる文殊菩薩と討論して破ります。
その教えに対する理解の深さを讃えられたお釈迦さまは、純陀が捧げる最後の供養を受けられたのです。

涅槃経にふれた真如教主は、出家も在家も救われる道を確信されます。そして、ご自身も髪を伸ばし、在家仏教教団・真如苑を開かれました。(経典用語集より涅槃経とは


  • 最終更新:2015-04-06 23:03:15

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