接心

接心修行とは 真如霊能と涅槃経、霊能者とメディテーション。

真如苑の接心修行

接心とは霊能者に映し出される自己の心を見つめ、磨いていく真如苑独自の修行です。
仏性を磨く助けをする真如苑独自の修行で、メディテーションの一種です。

接心修行は、瞑想行のひとつで、これを通して、一人ひとりのなかにある仏性を意識し、それを覆い隠すものを知って、仏性を磨きだす指針をつかんでいきます。

形としては座禅に似ていますが、一定の仏道修行を行った先達により指導を受けながら、自らの心の姿を認識する有相(うそう)の行から始まって、日常の社会生活自体を無相(むそう)の修行の場とするものであることから、ふつうの社会生活を営む在家の信徒であっても、仏を求める菩提心を持つかぎりは、出家者と同じように仏道を歩むことができると真如苑は考えています。

涅槃経と接心修行(せっしん)


「接心」「涅槃」

この「接心」を修めることの大切さは、『大般涅槃経・獅子吼菩薩品』に、
「若し三昧定(接心)を修習する者有れば則ち大いに利益し、乃(すなわ)ち阿耨多羅三藐三菩提に至るなり」
と、示されております。

真如苑における「接心」は、霊能者により人々の心に内在している"業”を浄め、奥深くに眠っている仏性をよびさまして仏徒の究極の目標である涅槃(さとり)に導くためにあるものであり、またみ仏の大慈大悲にふれさせてくださるものであります。

さらに、『大般涅槃経・四相品』に、
「…善男子、われすでに久しくこの大涅槃に住して、種々の神通変化を示現す……」と、説かれておりますように、「接心」を透して示される神通変化は、人々の智慧の眼を開かせる力となっております。

定―接心の肝要(大般涅槃経獅子吼菩薩品)

「善男子、定相とは空三昧と名づけ、慧相とは無願三昧と名づけ、捨相とは無相三昧と名づく」
定相とは、-「定」ということは、接心です。慧相とは、智慧波羅密の相。智慧波羅密、それが無願三昧、
このうえない喜びです。
それから「捨相」とは無相三昧。「捨相」というのは、すべてを捨ててしまう。自分ではない他人ではない。自分と人との区別を捨ててしまう。すべて、他人事ではない自分事として、相手を鏡にして受け入れていく。それが捨相、無相三昧。

種々の神通変化を示現す(大般涅槃経四相品+首楞厳経)

この章句が、苑における霊能・接心・神通変化と涅槃経との繋がりを現わしています。
涅槃経と首楞厳経(しゅりょうごんぎょう)

善男子よ、是の菩薩摩訶薩は大涅槃に住まれば則ち能く種種・無量の神通変化を示現す。是の故に名づけて大般涅槃と日う。是の菩薩摩訶薩が示現す可き所の、是くの如き無量の神通変化は、一切衆生が能く測量ること無し。汝は今、云何ぞ能く如来が愛欲に習返して羅喉羅を生むと知るや。善男子よ、我れは已に久しく是の大涅槃に住まりて、種種に神通変化を示現す。此の三千大千世界の百億の日月を、百億の閻浮提に於て、種種に示現すること首楞厳経の中に広説するが如し。
四相品

真如霊能(しんにょれいのう)

「接心修行」の確立

真如苑における「接心修行」は、とりもなおさず、教主さまが伊藤家の先祖から伝わる「甲陽流病筮鈔」を厳父・宝昌院さまより受け継がれたことにより、それにまつわる天霊系の病筮霊と、摂受心院さまが祖母・宝珠院さまより伯母・玉恵の命さまを経て相承された地霊系の霊能とが一体となって確立された真如霊能によりなされているものであります。
さらにこの真如霊能は、教導院さまのご他界によって霊界との道交を開き、即時入神、霊言の開発などを得、さらに十才で霊能者となられた真導院さまのご他界により浄化され完壁なものとなりました。

接心と霊能者

涅槃・悟りの境涯をめざす仏道修行をすすめていくには、自分の心を見つめ磨かなくてはなりません。しかし、よくわかっているつもりで、実はわかっていないのが自分の心の状態といえるのではないでしようか。
真如苑では接心修行によって、自分の心を客観的に見つめ、その状態を良い方向に導いていくことができます。まさに字のごとく、自分の、あるいは他の心に接し、向き合います。そうして磨かれた心に智慧が得られて、仏さまのみ心にふれることができます。

リブライ

霊能者が霊界と交信すると、祈っている接心者(接心をいただく信徒)の心の状態が霊能鏡(かがみ)に映し出され、心を磨くために必要なメッセージが「霊言(れいげん)」として伝えられます。接心は常に、霊能者と接心者が対座して行われます。真如苑には多くの霊能者がいて、希望する人はどなたでもいただくことができます。

接心修行の種類

修行の求め方によって接心のありかたは異なります。

無相接心・有相接心

「無相接心」とは?
接心で示されたことを、日常生活のなかで深めていく修行です。
霊能者を対象として取り組む接心修行のことを“相の有る接心”という意味で、「有相(うそう)接心」といいます。そして、有相接心のご霊言(れいげん)でいただいた内容を日常生活のなかで深め、実践していくことは“相の無い接心”ですから「無相接心」というのです。
この二種類の接心修行は、本来はひとつのものです。せっかく接心をいただいたなら、内容を忘れてしまうことなく、苦手なことやよくない心グセに対して、少しでも実行にうつし、あらためられるように努力していくことが、尊い修行になるのです。

向上接心

まず基本となるのが「向上接心」です。霊能鏡に映し出された心の状態、かかわる先祖、諸霊の様子などをとおして精進の方向がさし示されます。日常生活に祈りを保つ「無相(むそう)接心」の根本となります。いわば、そのときその人に最も大切な、み仏さまからのアドバイスが与えられます。
以降の接心は、いただく側から霊能者に用件を伝え、それに応じたご霊言が示されます。

向上相談接心

「向上相談接心」は、教化や菩提向上など、精進するうえでの心構えに限定されます。
向上、向上相談接心は、ご宝前に接心者の輪をつくって祈り、霊言をいただく修行です。

相談接心、特別相談接心、鑑定接心

「相談接心」は、私的な用件も含めて具体的な相談事に応して、精進の方向を尋ねます。
「特別相談接心」は、相談事に応じて、より深く霊的事情をうかがい、精進の道に導かれます。
「鑑定(かんてい)接心」は、具体的な進路を定めるにあたり、病筮鈔をもって方向を導き出します。
これらは、個人的な内容ですので、それぞれ個室で行われます。

接心のいただき方・接心予約

ほとんどの本部支部では、接心予約が必要です。(PC・携帯の信徒サイトから)
このほか、初信者接心等いくつかの規則がありますので、行事予定、法要予定・接心修行予定なども含め導き親によく聞いておくことが大切です。

信徒サイトでの接心予約・行事予定




参考

大阪大学の研究



真如苑とは


  • 最終更新:2015-04-24 07:42:48

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