大般涅槃経概要
大般涅槃経(だいはつねはんきょう)とは、涅槃経とは
涅槃ねはん 涅槃経とは、ニルバーナ nirvana sutra 涅槃宗 涅槃教
み仏は涅槃(さとり・ニルバーナ)を説き給う
- 大般涅槃経(だいはつねはんきょう)とは、涅槃経とは
- み仏は涅槃(さとり・ニルバーナ)を説き給う
- 涅槃会(ねはんえ)
- 大般涅槃経(だいはつねはんきょう)
- 涅槃経の成立
- 涅槃経と伊藤真乗
- 涅槃宗
- 涅槃経と真如苑
- 涅槃経とは 一般的な説明
- 涅槃経とは の目次
- 涅槃経解説 見出し
- 涅槃経見出し集とは
- 涅槃経の考察・参考書
涅槃会(ねはんえ)
皆さまには、"涅槃″という言葉を耳にされることもおありかと思いますが、この言葉から、まず、想い浮かぶのは、「涅槃会(ねはんえ)」でありましょうか。
これは、誰方もご存知のように、世尊ご一代の三大法会(降誕会・成道会・涅槃会)の一つで、″花まつり″として親しまれる四月八日の「灌仏会(かんぶつえ)」、また、難行苦行の後、お悟りを開かれた十二月八日の成道会(じょうどうえ)にあわせて、この「涅槃会」は、文字どうり、長きご説法を了えて般涅槃(はつねはん)(ご入滅)された、二月十五日を期しての法会であります。
このように“涅槃”とは、世尊のご入滅を指す言葉ではありますが、本来、梵語のニルバアーナの「吹き消す」という意味、すなわち、「妄炎を焼き尽くして、智慧が完成するさとりの境地」を示すところから、世尊が到達された、「最上にして、終極の境涯」を表わす、と解釈されております。そこで、涅槃会は、「常楽会」とも別称され、涅槃という言葉の含蓄する意味の、一方ならぬことが推察されましょう。
大般涅槃経(だいはつねはんきょう)
さて、「大般涅槃経」(だいはつねはんきょう)と言っても、その名を初めて聞かれた方も多くおられましょう。
...(略)...
いずれにしてみましても、先述したような涅槃を名にする「大般涅槃経」は、まさに、世尊のご遺言ともいうべき、最後に臨んで遺された教説であります。
それまで、世尊は、お悟りを開かれた境涯を説かれた華厳経にはじまり、因縁のを明らかにされた「阿含経」、他を思いやる大乗の教えを中心にした「方等経」、ついで、執われや繋縛を離れる″空″を究められた「般若経」、さらに、一乗の教えの初めとして有名な「法華経」と、順次、ご説法された後、涅槃に入られるに及んで、教示されたのが、この「大般涅槃経」であります。
またこの教えは、“常住教”と呼称されることもあり、これまで説かれた教えの内容とは、一変して、未だ言及され得なかった真実義が、明確に指示されております。
この詳細については、後にゆずるといたしまして、同経典、あたかも、永い旅に出ようとする母親が、あとに残していく子供たちの身を案じて、こんこんと行く末を諭すかのように、世尊が、み弟子をはじめ、一切の生類にそそぎ給う、大慈のみ心が、そくそくと伝えられてくるようであります。
涅槃経の成立
ついで、もう少し、同経典の成立について、つけ加えてみますなら、これには、大き
く、「小乗経」と「大乗経」に、後者には、さらに三種にみることができます。
つまり、世尊の般涅槃の事跡を記して、法の意味を強調した、小乗の涅槃経と、法の
意義を、大乗仏教の教理と実践道との関連のうえに詳説した大乗の涅槃経の二通りあり、ふつう、涅槃経と申しますと、大乗経典を指し、これには、「北顕本」、「北本」、 「南本」の訳纂が伝えられております。
そして、「北顕本」とは、北顕が持ちきたった六巻十八品をいい、「北本」とは、曇無識が訳経した四十巻十三品を、「南本」とは、慧厳、慧観、謝霊運が編纂した三十六巻二十五品を指して、それぞれ、特色ある構成が注目されます。しかし、いずれも、世尊、最後の教説の素晴らしさを記しており、なお北顕本と北本を基にして、校訂修治がほどこされている、「南本涅槃経」をもって、私ども教団の所依の経典としており、本誌もこれにそって、教えを解きすすめてまいることを申し添えておきます。
涅槃経と伊藤真乗
ついで、脇道に少しばかり入って、なぜ敢えて、涅槃経に着目したのかを簡単に申しますと、私は、在家の出で、真理を尋ねて、やがて真言の密教に法縁をつなぎ、すべての修法を身に修めながらも、さらに、僧俗ともに救われていく道はないかと、諸経典を読みすすむうち、はたして、この涅槃経の真意に触れ、これが、自分が求めていた、一切の隔たりを超えて、歩める道がつけられていることに、思い至ったのでしか。もうその折の私は、この新しい発見に、膝を打ち、手を叩くというほどに、うれしく、胸の開けていく想いがしたものでありました。
涅槃宗
話しをもとに戻しますと、インドにおいての結集を経て、涅槃経は、今から千五百年以前」(五世紀前半)、多くの先聖、訳僧の千辛万苦、命がけの努力をもって、中国に渡ったことは申すまでもありません。
やがて、「涅槃宗」(常修多羅宗)が形成され、秀れた教学僧も多数輩出しましたが、残念なことに、二百五十年余を経た間に衰微、消滅の路をたどってしまいました。
これは、日本にても同様で、奈良朝時代に、講究され、次第に姿を消していくことは、中国のそれと酷似したところがあります。
では、素晴らしい世尊遺言の涅槃経が、なぜに存続継承されなかったかと、考えてみますに、やはり、それまでの教法と、教理内容があまりに異なり、難解であったため、学問僧、学者の間では、たいへん熱心に研究、講経されたのでしたが、肝心の一般民衆にまでは親しまれず、受け入れられなかったということが、主な因と思われます。
(釈尊遺言の教説より 伊藤真乗)
涅槃経と真如苑
wiki内での関連解説は
復建接心道場 大般涅槃経概要
涅槃経とは 一般的な説明
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涅槃経とは の目次
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涅槃経の考察・参考書
- 一 「涅槃経」の基礎
- 1 涅槃と死
- 2 死と永遠
- 3 不二の絶対
- 4 而二の相対
- 5 空観の歴史
- 6 人間性の発見
- 7 人間性の活用
- 二 死についての考察
- 1 最後の伝道
- 2 死期の予感
- 3 最後の供養
- 4 死の意味
- 5 無常の徹見
- 三 永遠についての考察
- 1 生死の超越
- 2 永遠の特性
- 3 仏性の解翔
- 4 仏性の真相
- 四 永遠存在と人間界
- 1 絶対の永遠
- 2 相即の永遠
- 3 中道の永遠
- 4 永遠の自己
- 5 永遠の生命
- 6 今日の生命
- 五 永遠活現の人間界
- 1 理想と現実
- 2 理想の実現
- 3 現実の応用
- 4 差別の運用
- 5 慈悲の実践
- 6 折伏の実践
- 7 平和の実現
- 人間性にんげんせい
- 目次にある涅槃経世界
- 最終更新:2015-04-25 21:03:16