名字功徳品解説

TOP序品>名字功徳品解説>名字功徳品     涅槃経とは

名字功徳品(みょうじくどくぼん)大海の教え

名字功徳品は、大般涅槃経の経名について、その功徳を説明しています。

複合見出し

品毎の複合見出しは、単体見出し「名字功徳品(大海の教え)」を合成・複合化したもので、真如苑機関誌「歓喜世界」シリーズの「涅槃経解説・最後のみ教え【南本】・伊藤真乗」の見出しを軸にして構成します。

見出し構成

最後のみ教え」を構成基幹として、
並びとして現代語訳(現代語完訳・大般涅槃経)に●印を、
昭和新纂(昭和新纂・国訳大蔵経)の注の(漢字番号)を、
新国訳(新国訳大蔵経・大般涅槃経)の[科段の行番号]を
それぞれ付記しています。

名字功徳品本文 和漢(電子ブック)WEB大蔵経 英中

本文は以下の「トロント大学図書館の電子図書」と「国会図書館ライブラリー」のリンクでご覧になれます。
巻三名字功徳品

WEB大蔵経 英文 中文

Nirvana Sutra:Appreciation of the "Mahayana Mahaparinirvana Sutra"


名字功徳品より  (涅槃経解説・最後のみおしえ【南本】・伊藤真乗)

大般涅槃経の経名についてその功徳を説示するの章なり。
大涅槃の名字義・理功徳を釈し給う。
大般涅槃経は他経に勝る。
如八大河悉歸大海

◎「大いなる」の意味

名字の功徳を説き給う

│├─名字功徳品六
(一)経名大般涅槃の意をのぶ。 
⑸究竟の彼岸、問に答える─┬─勧 持─┬─勧 持         [6-1]
││           │     └─受 持         [6-2]
││           ├─問─┬─名の功徳を問う       [6-3]
││           │   └─字の功徳を問う       [6-4]
││           ├─答─┬─名を答える─┬─名を判ず  [6-5]
││           │   │       ├─七善を明かす[6-6]
││           │   │       └─七譬を明かす[6-7]
││           │   └─持を答える         [6-8]
(二)迦葉如来の功徳を讃嘆す。
││           └─領 解─┬─名を領す        [6-9]
││                 └─持を領す        [6-10]


大般涅槃経は他経に勝る。涅槃経とは


<参考>
つまり、「大般涅槃経」の命名とその名字(タイトル?)の意味や功徳について書いてあります。
この品は大変短いもので本文は、真如苑の「朝夕のおつとめ」で読誦している文章とほぼ同じです。
真如教主さまが強調していることは、「大般涅槃経は他経に勝る。」であり、所依の経典としている根拠でもあります。


南本と北本の分類について

最後のみ教え」より
北本との対照を示してみると次のようになる。
(南本涅槃)        (北本涅槃)
1、序品――――――――――――――寿命品  1
2、純陀品―――――――――――――寿命品  1
3、哀歎品―――――――――――――寿命品  1
4、長寿品―――――――――――――寿命品  1
5、金剛身品――――――――――――金剛身品 2
6、名字功徳品―――――――――――名字功徳品3
7、四相品―――――――――――――如来性品 4
8、四依品―――――――――――――如来性品 4
9、邪正品―――――――――――――如来性品 4
10、四諦品―――――――――――――如来性品 4
11、四倒品―――――――――――――如来性品 4
12、如来性品――――――――――――如来性品 4
13、文字品―――――――――――――如来性品 4
14、鳥喩品―――――――――――――如来性品 4
15、月喩品―――――――――――――如来性品 4
16、菩薩品―――――――――――――如来性品 4
17、一切大衆所問品―――――――――一切大衆所問品 5
18、現病品―――――――――――――現病品  6
19、聖行品―――――――――――――聖行品  7
20、梵行品―――――――――――――梵行品  8
21、嬰児行品――――――――――――嬰児行品 9
22、光明遍照高貴徳王菩薩品――――光明遍照高貴徳王菩薩品10
23、師子吼菩薩品――――――――――師子吼菩産品 11
24、迦葉菩薩品―――――――――――迦葉菩薩品12
25、橋陳如品――――――――――――橋陳如品 13

即ち北本は四十巻十三品、南本は三十六巻二十五品に分類されている。
「北本涅槃」とは曇無讖(中印度の人・Dharmaraksa)の訳本にして「大本涅槃」と略称され、曇無讖の死後、之が南方に伝わり、慧厳、謝霊運等によって、大本涅槃の四十巻十三品を、三十六巻二十五品にまとめられた、之が「南本涅槃」として現在伝えられているものである。



  • 最終更新:2014-09-07 14:27:05

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード