序品解説

最後のみおしえ(序品より) 複合見出し

複合見出し

品毎の複合見出しは、単体見出し「序品」を合成・複合化したもので、機関誌「歓喜世界」シリーズの「涅槃経解説・最後のみ教え【南本】・伊藤真乗」の見出しを軸にして構成します。

見出し構成

「最後のみ教え」を構成基幹として、
並びとして現代語訳(現代語完訳・大般涅槃経)に●印を、
昭和新纂(昭和新纂・国訳大蔵経)の注の(漢字番号)を、
新国訳(新国訳大蔵経・大般涅槃経)の[科段の行番号]を
それぞれ付記しています。

本文

本文は以下の「トロント大学図書館の電子図書リンク」でご覧になれます。
巻一序品第一

序品より (最後のみ教え)

【釈尊が将に入寂せられんとするを聞きて、多数の弟子をはじめ、天神鬼神乃至鳥獣虫類に至るまで52衆が悲嘆号泣して会座に列することを説く。】

◎最後の別れの朝
●臨終を告げる光
●火葬のための準備
(一)序記、釈尊将に涅槃に入りたまはんとするを説く。
通 序                              [1-1]
別序─┬─能召を明かす─┬─声召を説く              [1-2]
   │        ├─光召を説く              [1-3]
   │        └─動召を説く              [1-4]

1.弟子の懇請

   ├─所召を明かす─┬─総じて所召を明かす          [1-5]
   │        └─別して所召を明かす(五十二類)
(二)所召の大衆。大弟子比丘比丘尼を召す
此の土を召す─┬─閻浮衆を召す─┬─声聞衆─┬─僧─┬─仏辺衆  [1-6]
    │  │        │     │   └─外来衆  [1-7]
    │  │        │     └─尼        [1-8]
    │  │        ├─菩薩衆─┬─所 召      [1-9]
    │  │        │     ├─奉 順      [1-10]

2.居士並びに信女達の供養の懇請

●男の信者たちの供養
(三)所召の優婆塞を明かす
││└─雑 衆─┬─増数(二十一衆)─┬─二恒河沙優婆塞衆    [1-11]
●女の信者たちの供養
(四)所召の優婆夷を明かす
││      │          ├─三恒河沙優婆夷衆    [1-12]
●リッチャヴィー族の人々の供養
(五)所召の離車衆を明かす
││      │          ├─四恒河沙離車衆     [1-13]
●大臣長者たちの供養
(六)所召の大臣長者衆を明かす
││      │          ├─五恒河沙大臣長者衆   [1-14]

3.王候はじめ多くの供養者

●ヴァイシャーリー都の王・後宮の人たちの供養
(七)所召の毘舎離王衆を明かす
││      │          ├─六恒河沙毘舎離王衆   [1-15]
●阿闇世王・夫人を除く王女たちの供養
(八)所召の夫人衆を明かす
││      │          ├─七恒河沙夫人衆     [1-16]
●天女たちの供養
(九)所召の天女衆を明かす
││      │          ├─八恒河沙天女衆     [1-17]
●龍王たちの供養
(十)所召の龍衆を明かす
││      │          ├─九恒河沙龍王衆     [1-18]
(十一)所召の鬼神衆を明かす
││      │          ├─十恒河沙鬼神王衆    [1-19]
(十二)所召の金翅鳥衆を明かす
││      │          ├─二十恒河沙金翅鳥衆   [1-20]
●八部衆と天人たちの供養
││      │          ├─三十恒河沙乾闥婆衆   [1-21]
││      │          ├─四十恒河沙緊那羅衆   [1-22]
││      │          ├─五十恒河沙摩睺羅衆   [1-23]
││      │          ├─六十恒河沙修羅衆    [1-24]
││      │          ├─七十恒河沙陀那婆衆   [1-25]
││      │          ├─八十恒河沙羅刹衆    [1-26]
││      │          ├─九十恒河沙樹林神衆   [1-27]
││      │          ├─千恒河沙持呪王衆    [1-28]
││      │          ├─億恒河沙貪色鬼衆    [1-29]
││      │          ├─百億恒河沙天婬女衆   [1-30]
││      │          └─千億恒河沙地鬼王衆   [1-31]
(十三)以下八衆同衆を列す
││      ├─同数(八衆)                 [1-32]
(十四)一衆無数を明かす
││      └─無数(一衆)                 [1-33]
●動物界の王たちの供養
●仙人たちの供養
●蜂王の供養
(十五)所召の比丘比丘尼を明かす
│├─中間衆を召す                        [1-34]

4.娑羅林の自然荘厳と供養

●山河草木に住む神々の供養
(十六)是より悲近召遠の文なり
●六欲天の供養
(十七)所召の天神を明かす
│└─上界衆を召す─┬─欲界天                  [1-35]
(十八)所召の梵衆を明かす
│         ├─梵 衆                  [1-36]
●アスラ神の布施
(十九)所召の阿修羅衆を明かす
│         ├─修羅衆                  [1-37]

5.魔王波旬の供養の懇請

●魔王たちの布施
●大自在天王たちの布施
(二十)是より魔神を明かす
│         ├─魔 衆                  [1-38]
│         ├─大自在天                 [1-39]

6.他の世界からの供養者

◎東方仏国土からの使者
(二十一)是より他の世界衆を明かす
│         └─他土を召す─┬─東 方          [1-40]

7.神通により無数の淨土出現

●無辺身菩薩たちの布施
(二十二)是より比見彼来を示す
│                 └─南西北方         [1-41]

8.人を喰い殺す毒蛇までも加わる

(二十三)是より供不愛を示す
└─召請を結す─┬─衆集を結す                  [1-42]

9.世尊のみ國より五色のみ光を放つ

(二十四)瑞相を結す
        └─瑞相を結す                  [1-43]
(二十五)機縁解語を示す

如来の常住

序品解説の締めくくりとして伊藤真乗
「この序品では大衆がこのみ光を見て非常に憂悩する有様が示されているが純陀品第二より大衆初門品に至る間には、如来常住の理がくわしく説かれている。」
と記しています。


<複合化注>
     ●:(現代語完訳・大般涅槃経)の見出し
(漢字番号):(昭和新纂・国訳大蔵経)の注番号
[行番号]:(新国訳大蔵経・大般涅槃経)の科段の行番号



  • 最終更新:2014-10-12 16:43:41

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